Nikon FA     多分割測光のパイオニア 

マルチパタ−ン測光、第一回カメラグランプリ受賞
発売は1983年9月。
ニコン初マルチプログラム、マルチパタ−ン測光。実によくできたカメラでる。
このプログラムAEは135mm以上のレンズをつけると自動的に高速プログラムにシフトするという意外と知られていない隠れ機能を持っている。おそらくFE2と並び名機の両雄であろう。はっきりいって文句の付けようのないカメラである。強いて言えばファインダ−内の表示がやや遅いくらいである。今のAFカメラはそのあたりは早いためどうしても比較してしまう。
贅沢をいえば、これにスポット測光を搭載すればまぎれもなく名機だったであろう。

みのかんのFA
このカメラは中古でも高かったため、欲しくてもなかなか買えなかった。ところが欲しい欲しいと思っているとカメラのほうが勝手に寄ってくるみたいで、旧猫の眼のN君が、金がないから買って欲しいといってきた。もっと安くとも思ったが、そこは昔からの付き合いちょっと色をつけて買ってあげた。
しかし、中央部重点とマルチパタ−ン測光の切り替えのボタンが取れていた。いずれ部品取りのジャンクでも出たらボタンを調達して修理しようと考えていたら、昨年ヤフオクでジャンク扱いの安いのが出ていたので落札した。
ところがこのジャンクFA、表示がおかしいということだったが、いじったら簡単に直ってしまった。これなら無理に部品取りすることもないと、結局2台のFAを所有する事になった。

今は2台のFAをモノクロ、カラ−と入れて使い分けている。同モデルのカメラを2台ぶら下げて撮っているとなんだか変な気分である。これはおしゃれだという自己満足しかないが、ある時ポジを入れて最初は大事に撮っていたが、いつのまにか間違えてしまい、ポジのほうをモノクロ感覚でバカバカ撮ってしまった。もったいないと思ったがあとのまつり。しかし上がってきた写真を見ると非常に新鮮であった。
今までにない写真が撮れていて、このリズムを忘れてはいけないと反省した。

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